特有製品 ID (PID)リクエストを作成する
このガイドは、貴社の CP210x または USB マイクロコントローラ (MCU) 製品を完成させるためのステップ・バイ・ステップのプロセスを提供します。
正しく作動するためには、USB ホストに付属する各 USB デバイスはそれぞれ特有のベンダー ID(VID)、製品 ID(PID)およびシリアル・ストリングの組み合わせを持っている必要があります。
ステップ1:特有製品 ID (PID)をリクエスト
製品 ID は VID を持つベンダーにより割り当てられ、管理されています。通常、製品 ID は単一の VID を持つ異なる製品を見分けるのに使います。ただし、これはベンダーの判断に任されます。
もし Silicon Labs の USB デバイスが何かの製品に使用される場合、企業はその独自の VID もしくは Silicon Labs の VID のどちらでも使用することができます。
Silicon Labs の VID を使用するためには、まずカスタム PID を Silicon Labs から直接発行されていなければなりません。無作為の PID を Silicon Labs の VID のもと使用すること、または他の企業に割り当てられている PID を使用することはできません。
製品ストリングとは、製品の記述に使用される文字列のことです。この文字列は、USB 製品が PC に接続されるたびにデバイスマネージャに表示されます。 シリアル文字列は、同じ VID と PID を持つ複数のデバイスを区別するために使用されます。CP2101、CP2102、CP2103 を除くすべての CP21xx デバイスは、デフォルト設定で、デバイス・ファミリごとに固有の 32 ビットのシリアル番号が工場出荷時に事前にプログラミングされています。この番号は8文字の16進数列に変換されます。CP2101、CP2102、CP2103 は、リクエストに応じて、シリアル番号のプログラミングが可能です。また、すべてのデバイスのカスタム・シリアル化のリクエストにも応じております。
ベンダー ID は USB.org から取得することができ、維持するには年間手数料が必要です。
ステップ2:ドライバのカスタマイズ
以下のソフトウェアファイルを使用してドライバをカスタマイズします。ソフトウェアで選択できる内容の詳細情報については、AN220 アプリケーション・ノートを参照してください。
ステップ3:USB MCU または CP210x ハードウェアのカスタマイズ
CP210x デバイスの場合:
AN721 を使用します:以下の CP210x/CP211x カスタマイズ・ウィザード・ソフトウェア。AN721 ソフトウェアでカスタマイズできるフィールドの詳細情報については、 AN721アプリケーション・ノートを参照してください。
USB MCU デバイスの場合:
カスタム PID をハードウェア・ディスクリプタに追加し、コードを再コンパイルします。
ステップ4:ドライバをテストおよびパッケージ
ご希望のオペレーティング・システムでドライバをテストします。
一旦ドライバがテストされたら、製品に必要なすべてのソフトウェアをインストールするカスタム・インストーラに AN220 ソフトウェアで作成されたドライバ・インストーラ(DPInst)をラップすることを検討してください。これを行うには、DPInst インストーラを消音モードで配置することができます。
注:ドライバはカスタマイズ後に認証されていないため、AN220 ソフトウェアにより作成されたドライバをインストールする場合は、Windows 7 以降ではドライバ署名を無効にする必要があります。WHQL 認定更新後は、ドライバ署名を無効にする必要はありません。
ステップ5:ドライバの再認証
認定ドライバを変更する場合は、ドライバの再認証が必要です。このプロセスの詳細については、以下のアプリケーションノートを参照してください。
ステップ6:事前カスタム・プログラミング依頼
当社があらかじめカスタム VID/PID 番号をプログラムすること、および/または CP21xx USB デバイスを出荷前にシリアル化することをご希望の場合は、お近くの Silicon Labs 営業所または正規代理店までお問い合わせください。