Silicon Labs、Zephyr プロジェクトのサポートを拡大
Zephyr RTOSユーザーのために、ワイヤレスの新世界を解き放つ
Silicon Labs では、ワイヤレス通信と IoT の次世代接続デバイスの実現に情熱を注いでいます。もちろん、革新的なワイヤレスソリューションは、優れたBluetoothやWi-Fiチップだけでは成り立たず、それには優れたソフトウェアが不可欠です。当社は何年もの間、効率的で軽量なドライバー、プロトコルスタック、さらにはカーネルを作成してきましたが、多くのオープンソースソフトウェアも活用しています。最近では、IoT分野で最も注目されているオープンソースプロジェクトの1つであるZephyrリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)のサポートを強化しました。
通称「RTOS」の名で呼ばれる多くの他の組み込み型ソフトウェア製品と異なり、Zephyrは包括的なソフトウェアプラットフォームで、IoT製品で開発者が必要とするすべてのコンポーネントが組み込まれています。Zephyrに貢献するソフトウェア愛好家の数はますます増えています。このプロジェクトはLinux Foundationによって設立、監督され、ハードウェアとソフトウェアの分野で定評のある多くの企業が名を連ねるメンバー企業によって運営されています。Silicon Labs では、Zephyr RTOS の初期段階でその可能性を察知し、2021 年からメンバー企業として参加しています。
Silicon Labs のワイヤレスソリューションで Zephyr サポートを拡大
Silicon Labs キットのサポートは、当社がメンバー企業になるはるか前からZephyr プロジェクトに存在しており、これはコミュニティの強さの証に他なりません。しかし今年は、現在、利用可能なサポートパッケージを基にして、Zephyrが当社の幅広いデバイス上で製品開発の選択肢となるよう取り組んでゆく予定です。最初の焦点は、当社の最も人気のあるEFR32MCUファミリーのメンバーでBluetooth Low Energy (LE)を有効にし、当社のSiWx917デバイスでWi-Fiを有効にすることです。
拡大されたZephyrのサポートサービスの提供は今年後半に正式に開始される予定ですが、基礎となる開発作業はすでに進行中です。Zephyrはオープンソースのプロジェクトであり、開発においてアップストリームファーストのアプローチを導入しているため、当社のチーム以外の開発者がこの作業をフォローし、さらには貢献もできるというユニークな機会があります。Zephyr プロジェクトをチェックし、Silicon Labs チームやその他の貢献者の活動をフォローしたい場合は、公式ZephyrプロジェクトGitHubリポジトリをご覧ください。
Zephyrを使ってアプリケーションを作成することに主に関心がある開発者は、プロジェクトのリポジトリでxG24 および xG27 開発キットで Bluetooth LE を有効にするために必要なコードを見つけることができます。これらの開発キットで今すぐ実験を始めることができ、今年後半にはさらに多くのドライバや追加の開発キットのサポートが提供されるので、ご期待ください。また、この期間にWi-Fiサポートも正式に導入する予定です。
それまで待てない場合は、実績のあるソフトウェアとサービス、業界トップレベルのエネルギー効率、ワイヤレス性能、セキュリティを特徴とする Silicon Labs のワイヤレス・ソリューションのポートフォリオを是非ご覧ください。優れた開発者経験とソフトウェア・サポートで当社の幅広い製品をサポートするSiSDKをご覧ください。
Zephyr サポートを拡大するにあたり、Silicon Labs はフィードバックを求めています
Silicon Labs のチームが Zephyr の取り組みを強化していく中で、プロジェクトがどこへ向かうのか楽しみにしています。Bluetooth LE とWi-Fi サポートの基盤はZephyrで何年も続いているため、自然に、それらが最初の取り組みの目標となりました。しかし、当社のワイヤレスに関する専門知識は、これらの技術に留まりません。そのため、当社ではZephyrに新しい接続オプションを導入する方法に関するコミュニティでのご意見やご提案を歓迎します。