• EFR32BG22 シリーズ 2 モジュール

ソニー・ミュージック・ソリューションズ株式会社 (SMS) が、FreFlow LED ライトシステムで思い出に残るコンサート体験を実現するためにサポート

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新型コロナウイルスの初期対策の一部として行われた、様々な自粛中に失われたことについて話すとき、最もよく聞く答えのひとつは、「ライブイベントがなくなった」ということです。コンサートやスポーツイベントは一夜にして過去のものとなりました。多くの人々にとって、これらが以前のように再開されたときこそが「日常に戻った」と言える最も現実的な目標になるでしょう。

今日、人々は自分たちのお気に入りの会場に戻り、より研ぎ澄まされた集団意識を持ってアーティストを応援しています。SMS は、Silicon Labs の協力のもと、FreFlow ワイヤレス LED ライトシステムで、これらの体験をより、一体感がある思い出深いものにすることを目指しています。ペンライト形状やリストバンド形状として利用可能な FreFlow は、音楽やその他のパフォーマンスの要素に合わせて色や点滅を変えることができます。数万人もの絶叫するファンの中で、全員が LED ペンライトを掲げたり身につけたりして、観客と一緒に点滅しているところを想像してみてください。こうした一体感と、アーティストと観客の間の双方向の反応のやりとりを実現することが FreFlow の開発の目的でした。これは、ウイルスの拡散を防ぐため演奏に合わせて歌うのを嫌がる観客がいるような会場では特に重要となります。FreFlow は、こうした問題を解決し、アーティストが観客の反応を肌で感じられるようにします。

課題

無線で一斉制御が可能な LED ライトシステムを作成し、協調的かつカスタマイズされた演出効果でライブエンターテイメントの体験を向上させたい。

ソリューション

Silicon Labs の BGM220S は、極めて重要なサイズとコストの要件を満たしながら、事前認証による設計プロセスも迅速化する Bluetooth SIP モジュールを SMS に提供しました。

その結果

FreFlow LED ライトシステムは、BluetoothLow Energy (LE) および Sub-GHz RF を介したカラフルなシンクロ効果により、ライブパフォーマンス中にアーティストと観客に一体感と融和をもたらします。

ユーザーフレンドリーでスタイリッシュな LED ライトシステムの作成

コンセプトを想像することと、それを実現することは全く別物です。FreFlow 開発チームには、サイズやコストなど、非常に具体的な設計要件がありました。大好きなバンドの演奏を楽しんでいる間は、大きくて不格好でかっこ悪い物を身につけるのを嫌がる観客が多いため、サイズは重要な検討項目でした。そして、FreFlow が期待通りの効果を発揮するためには、観客が一体化して使用することが必要です。つまり、それぞれのイベントで数千~万ものライトを提供するためには、1個当たりのコストを安価なレベルにすることも、もうひとつの重要な要素でした。さらに、サイズとコストの要件に加え、高性能であることも必要不可欠でした。RF 性能に遅延やラグが生じると、意図した演出効果が完全に損なわれることになります。

わずか数ヶ月という短い製品開発期間で、SMS は NFC タグを利用して各ペンライトの位置を設定する既存の Sub-GHz 帯モデルの拡張に着手しました。この開発サイクルでは、まず参加者がコンサート会場に到着し、FreFlow ペンライトを購入してから自分の座席の NFC タグにタッチすると、FreFlow デバイスに座席情報が転送されるという仕組みでした。しかしご想像のとおり、スタジアム内の各座席に NFC タグを手作業で配置するにはかなりの時間がかかり、多くのスタッフが必要になります。これはイベントを開催する際の大きなコスト要因となりました。そこで SMS では、観客がスマートフォンを使用して FreFlow デバイスに座席情報をダウンロードできるシステムを開発したいと考えました。Bluetooth LE はすでにスマートフォンで普及しているため、SMSは新しい FreFlow 開発の基礎として Bluetooth ソリューションの設計を開始しました。

Bluetooth LE ソリューションの評価と BGM220S Bluetooth SiP モジュールの選択

SMS は当初から、開発を可能な限り簡素化するためにモジュール・ソリューションが必要だと認識していました。事前認証されたモジュールが使用できると、アーティストがツアーで世界中を訪れる際に、FreFlow システムを使用する各地域で必要とされていた長い認証プロセスを SMS が回避できるため、設計プロセスも迅速になります。しかし、模索を続けるうちに SMS は Bluetooth のソリューションのほとんどがPCB モジュールとして提供されており、サイズが大きすぎて効果を発揮できないことがわかりました。しかし、BGM220S の 6.0 x 6.0 x 1.1 SIP パッケージは、SMS の FreFlow ステージの準備に必要なサイズ、認証、コスト要件を満たしていました。SMS の開発チームが Bluetooth LE を取り扱うのは今回が初めてということもあり、Silicon Labs は、コンポーネントを供給するだけでなく、彼らのビジョンを実現するためのエンジニアリングと開発のサポートを提供し支援することができました。

その結果、コントローラや音楽キューに応答するように調整できる、コンパクトで低消費電力のライトスティックが生まれました。例えば、FreFlow デバイスは Sub-GHz レシーバーを介して、それを振って点灯するように聴衆へ応答を呼びかけるようプログラムしたり、音楽と同期させたりできます。これにより、アーティストやステージ制作担当者は、演奏される曲、曲のテンポ、または特定のパターンでスタジアムのセクションを照らす座標パターンに基づいて特定の応答を設定するなどの柔軟性を実現できます。

また、パンデミック中やその後に多くの業界が直面したサプライチェーンの障害にもかかわらず、SMS は Silicon Labs と協力することで、必要な部品を確保することができたことも大きなメリットでした。

ショーの後に継続的な価値を提供する

SMS は、FreFlow デバイスのユーティリティを1つのイベント以外にも拡張することにも関心がありました。使い捨てのプラスチック製ペンライトを何千個も作るのはあまり実用的ではなく、SDGs に準じた方法ではありません。しかし、新たに Bluetooth LE に対応した FreFlow は、他のライブイベントや、視聴者がオンラインまたはオンデマンドで視聴するバーチャルコンサートやショーのために再プログラムすることができます。

Silicon Labs は、さまざまなアプリケーションでお客様と連携し、最新のコネクテッドソリューションを提供し、お客様のイノベーションを支えてきました。私たちは、世界をよりスマートに、より健康に、そしてよりコネクティッドにする道を切り開くこれらのアプリケーションに参加できることを嬉しく思います。Silicon Labs の Bluetooth LE ポートフォリオの詳細をご覧ください。

Silicon Labs の BGM220S ワイヤレス・モジュールの詳細

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