EFM32™ 32 ビット MCU 超効率的なエネルギー・モード

エネルギー・モード 0 — アクティブ/実行モード

超低消費電力で動作するように設計された高性能 CPU および周辺装置

ARM Cortex-M CPU は、エネルギー・モード 0（EM0）でフラッシュまたは RAM からの命令をフェッチおよび実行し、すべての低エネルギー周辺装置を有効化することができます。高い処理能力があるため、EFM32 は効果的に CPU およびフラッシュ・メモリを停止して素早く EM0 から低エネルギー・モードに入ります。ウェイクアップ後、すべての低エネルギー・モードが 2 μs 内で EM0 に戻るため、容易に低エネルギー・モードに入って必要な場合に 32 ビットの高性能に戻ることができます。

EM0 での消費電力：180 µA/MHz

エネルギー・モード 1 — スリープ・モード

高度なタスク実行中に低エネルギー・モードを維持

エネルギー・モード 1（EM1）では CPU へのクロックは無効となり、動作に必要なエネルギーが効果的に削減される一方で、すべての低エネルギー周辺装置（フラッシュおよび RAM を含む）の機能が維持されます。周辺装置リフレックス・システム（PRS）および DMA を使用することで、システムは CPU の介入なしで周辺データを収集して出力することができます。この自律的動作により、システムは長期間 EM1 に留まることができ、よってバッテリ寿命が延長します。加えて、低リーク RAM により完全なデータ保持が保証されます。

EM1 での消費電力：45 µA/MHz

エネルギー・モード 2 — ディープ・スリープ・モード

CPU 介入なしの高度な低消費電力および自律的動作

EFM32 マイクロコントローラは、エネルギー・モード 2（EM2）で高度な自律的動作を提供しながらエネルギー消費を低く抑えます。高周波オシレータは EM2 ではオフとなりますが、32 kHz オシレータおよびリアルタイム・クロックは低エネルギー周辺装置用に利用可能となります。ARM Cortex-M CPU は EM2 では実行されないため、MCU がスリープ・モードで高度な動作を実行します。モジュールおよびメモリのインテリジェントな相互接続により周辺装置が自律的に動作し、EM0 のウェイクアップ時間はわずか 2 µs で、低リーク RAM により EM2 での完全なデータ保持が保証されます。

EM2 での消費電力：0.9 µA

エネルギー・モード 3 — ストップ・モード

動作、完全な RAM 保持、および割り込みからの短い 2 μs ウェイクアップ

エネルギー・モード 3（EM3）では、EFM32 のエネルギー消費量を抑え、非常に短いウェイクアップ時間と外部割り込みへの応答時間を維持します。EM3 では、低周波数オシレータは無効となりますが、低リーク RAM により完全なデータ保持が保証され、低消費電力アナログ・コンパレータまたは非同期外部割り込みによりデバイスをウェイクアップすることができます。

EM3 での消費電力：0.6 µA

エネルギー・モード 4 — シャットオフ・モード

RTC または RAM 保持を必要としないアプリケーションの場合

エネルギー・モード 4（EM4）（最も深いエネルギー・モードあり）では EFM32 MCU が完全にシャットダウンされ、リセットが唯一のウェイクアップ手段となります。このエネルギー・モードにより、RTC または RAM 保持を必要としないアプリケーションで更なるエネルギー節約が可能となります。エネルギー・モード 4は、以下のような選択された低エネルギー周辺装置で利用可能です。

• パワー・オン・リセット（POR）
• 外部割り込み

EM4 での消費電力：20 nA