ARM® Cortex®-M3

ARM の主力製品 Cortex-M クラス・プロセッサ

優れた効率性と柔軟性を提供する ARM Cortex-M3 プロセッサは、特に応答重視および電力重視のアプリケーション向けに開発されたものです。EFM32™ 32 ビット MCU は、Cortex-M3 の低消費電力と高性能を Silicon Labs 独自の低消費電力周辺装置と組み合わせて使用することで、優れた低消費電力組み込みシステム・プラットフォームを構築します。

低消費電力

• 低消費電力で動作するように設計された32ビット Cortex-M3
• Thumb®-2 命令セットによる高い電力効率
• 統合された電力モード・サポートと小さなコア設置面積

高性能

• 1.25 DMIPS/MHz を提供する Cortex-M3
• 個別のデータおよび命令バス
• Thumb-2 命令セットによる高いコード密度および性能
• 命令比率当たりの優れたクロック
• 卓越した割り込み処理のためのネスト型ベクトル割り込みコントローラ（NVIC）
• 優れた数学能力

Thumb-2 命令セット・アーキテクチャ（ISA）

Cortex-M3 は Thumb-2 命令セットの 16 ビットおよび 32 ビットの指示をサポートしています。両方とも、Cortex-M3 性能を低下させることなく容易にミックスすることができます。ハードウェア除算命令およびいくつかの乗算命令により、EFM32 ユーザは高データ計算処理のスループットが得られます。

ハーバード・アーキテクチャに基づく3段パイプライン・コア

ARM Cortex-M3 3段パイプラインには、命令フェッチ、命令デコード、および命令実行が含まれています。Cortex-M3 には命令とデータ用の個別のバスも備わっています。ハーバード・アーキテクチャでは共有データ・バスと命令バスにより一般的なボトルネックが解消されます。重要なタスクおよび割り込みに迅速に対処し、EFM32 の Cortex-M3 は低エネルギー・モードから 2 μs 以内でアクティブとなり、Dhrystone 2.1 ベンチマークで 1.25 DMIPS/MHz を実現します。NVIC は Cortex-M3 プロセッサの不可欠な部分であり、これにより卓越した割り込み処理能力が確保されます。1〜256の優先順位レベルで最大240の物理割り込みを設定でき、マスク不可割り込みにより割り込み処理がさらに向上します。組み込みシステムでは、この強化された決定論により、既知のサイクル数で重要なタスクを処理することができます。

32ビット設置面積の縮小

Cortex-M3 には小さな設置面積しか必要ないため、システム・コストが削減されます。高い32ビット性能により、アプリケーションのアクティブ期間（CPU がデータを処理する期間）が短縮されます。アクティブ期間を減らすことでアプリケーションのバッテリ寿命が著しく増加し、ほとんどの間 EFM32 を効率的な低エネルギー・モードに保つことが可能です。