Silicon Labs の Bluetooth Low Energy デバイスが 5.4 のサポートを開始

2023 年 6 月 12 日 | Arnold Kalvach | この記事は 2 分で読めます

今年初めのBluetooth® 5.4 のリリースは、大きな盛り上がりを見せています。特に、応答付き周期的広告（PAwR）と暗号化広告データ（EAD）の2つの機能は、成長著しい電子棚ラベル（ESL）市場から熱意をもって受け入れられています。実際、Bluetooth ESLの年間出荷台数は、2027 年末までに3億3,400万台を超える見込みです。

PAwR は、レスポンス機能付きの拡張された周期的広告を使用して、双方向通信による時間同期スターネットワークを実装できるようにします。この機能は、定期広告主からデータを受信するデバイスが定期広告主のトランスミッタに応答する機能を追加します。さらに、デバイスをグループに割り当てることで、グループの送信のみを聞くことができます。この機能の主な利点は、大規模スター・ネットワークの実装を強力かつ効率的にサポートできることです。

EAD は、広告データを暗号化する機能を追加します。暗号化された広告データはどのデバイスでも受信できますが、復号化および認証できるのは、セッションキーを以前に共有したデバイスのみです。この機能の大きな利点は、定期的な広告と応答で共有されるデータの暗号化を可能にすることです。

PAwR は強力で効率的な大規模スターネットワーク実装をサポートし、EAD は広告データを暗号化する機能を追加します。暗号化された広告データはどのデバイスでも受信できますが、復号化および認証できるのは、セッションキーを以前に共有したデバイスのみです。

ESL は、紙のラベルを置き換えてシェルフエッジで製品と価格情報を提示し、ワイヤレス技術を使用して中央ハブと通信して動的な価格自動化ネットワークを作成する、小型のバッテリー駆動電子ペーパーディスプレイです。これは、効率を高め、時間を節約する大きな機会を提供し、あらゆる規模の小売業者がこの機能を予測しています。PAwR と EAD の組み合わせにより、Bluetooth 5.4 は ESL 開発者にとって重要なマイルストーンとなり、小売業者が小売の自動化への投資を容易にする標準ベースのソリューションを提供します。Silicon Labs の低消費電力、高性能 Bluetooth SoC とモジュールの全範囲は、この最新のバージョンをサポートしています。

以下は、当社のポートフォリオが Bluetooth 5.4 機能をサポートする方法です。

BG21 は、照明、ゲートウェイ、音声アシスタントなどの主電源アプリケーションを対象としています。処理能力の向上、RF パフォーマンスの向上、アクティブ電流の低減を目的として設計されたこれらのデバイスは、最高レベルの IoT デバイス・セキュリティも提供します。
業界最高の超低送信および受信電力（0 dBm、3.6 mA RX で 4.1 mA TX）と高性能、低電力 Arm® Cortex®-M33 コア（アクティブ時 27 µA/MHz、スリープ時 1.2 µA）を備えた当社の BG22 は、コイン型電池の寿命を最高 10 年まで延長することができる業界最高のエネルギー効率を提供します。
BG24 は、高性能 2.4 GHz RF、低消費電力、AI/ML ハードウェア・アクセラレーター、 Secure Vault™ などの機能を備えた、スマートホーム、照明、ポータブル医療機器などの電池駆動型 IoT メッシュデバイスに最適です。IoT デバイスメーカーは、リモートおよびローカルのサイバー攻撃から保護されたスマートで堅牢かつエネルギー効率の高い製品を作成できます。
当社で新しく発表された BG27 は、当社ポートフォリオの中で最も汎用性の高い SoC です。この製品ファミリは、ボタン電池で動作可能な 2.3 mm x 2.6 mm パッケージを提供し、パフォーマンスやセキュリティを犠牲にすることなく、非常に小さなフォームファクタ要件のアプリケーションに最適です。BG27 は、最低で 0.8 ボルトでの動作を可能にする DCDC ブーストを内蔵しています。これにより、電池駆動式パッチや連続グルコース・モニタリング・デバイスの医療用途で一般的に使用される、単セルアルカリ電池や 1.5 ボルトボタン電池の使用をサポートします。

当社の Bluetooth デバイスが対応できるアプリケーションにはさまざまな種類があります。Silicon Labs は、お客様のアプリケーション・ニーズに最適なアプローチを評価するための幅広い開発ハードウェア・オプションを提供しています。